“青春”を徹底描写 ビタミン炭酸飲料「MATCH」の広告
※考察は私個人としての意見で書いておりますのでご注意ください。
先日、池袋駅で遭遇したビタミン炭酸飲料「MATCH」の広告です。“青春の一瞬”を切り取ったイラストと短いコピーで構成されています。


広告ターゲットは学生〜20代前半あたりなのかなと。直接的な商品宣伝を抑えて、あくまでストーリー性を重視している点が興味深いです。「マップで見たら20分。一緒に歩くと1時間。」「カラオケいこう。失恋ソング縛りの。」とか。

友人や仲間と過ごす大事な時間を描き、そこに寄り添う存在としてMATCHをさりげなーーくアピールしている、そんな構成になっています。(なんか、ポカリスエットに近い戦略を感じます。)
時期的にも、新入学・進級でバタバタな4月が終わって、外のアクティビティが増えてくる5月。学校行事や部活が盛り上がる初夏に合わせて掲出しており、感情を高ぶらせやすい季節性も味方につけていますね。
一見すると、いわゆる“広告”って感じではなく、意識しないと見過ごしそうなくらい景色に馴染んていた印象もありましたが、ふと見つけたときに感情的な訴えを届ける狙いがあるのかなと。商品説明を排し、“青春のきらめき”を徹底して描写することで、MATCHというブランドのアイデンティティを再強化している、そんな印象の広告でした。
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